本日は秋田県南西部に位置する赤石集落で行われる、「菖蒲蓬(しょうぶよもぎ」という行事について書かせて頂きます。
「菖蒲蓬(しょうぶよもぎ」は毎年6月4日に行われます。この日の夕方に、赤石川の橋の上で菖蒲と蓬を稲わらで包んだ棒状の縄が切れるまで子供達が「ごんごがえのしょうぶよもぎのばっちゃばちゃ、鬼のまなぐつぶえれ」と唱えながら叩きつけます。
かつてこの橋がまだ木製だった時は「この橋が落ちるまで叩け」と言われていたそうです。
稲藁を叩き終わるとこの稲藁をとぐろ状に巻き「大蛇」を作ります。次にそのとぐろ状にまいた「大蛇」に子供を乗せて「どんつきどん、どんつきどん」と掛け声をかけて大人数名で担ぎ上げます。
そしてその「大蛇」を羽州浜街道沿いにある「もみの木」にかけて参加者全員で無病息災をお祈りします。
ちなみに行事の名の由来はそのままで、稲藁を縄で縛って棒状にして、菖蒲と蓬の葉を入れてあるだそうです。
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