以前に書かせて頂きましたが、みなさんは、『麻の中の蓬(よもぎ)』ということわざをご存知でしょうか?
意味としては、蓬のように曲がりやすいものでも、まっすぐな性質の麻の中に入って育てば曲がらずに伸びる。 人は善良な人と交われば自然に感化を受け、だれでも善人になるというたとえ。
『麻(あさ)』と『蓬(よもぎ)』、それぞれの植物の特徴をたとえたことわざになります。麻は地面から垂直にまっすぐ育っていくのに対して、蓬(よもぎ)は枝分かれしながら曲がりくねって成長していきます。
これらの特徴から、枝分かれして曲がりくねって育つ 蓬(よもぎ) でも、まっすぐに育つ麻の中に入れば、麻につられて自然とまっすぐ育つようになるのです。
このことわざの元ネタは秦が斉を滅ぼし、中国を統一するまで続いた戦国時代の思想家・荀子(じゅんし)が書いた『荀子』という書に由来します。『荀子』は彼の思想をまとめた全32編ある著書で、「麻の中の蓬」は一番最初の「勧学」という編に、
{原文}
蓬生麻中、不扶而直、
蓬麻中に生ずれば、扶けずして直し
とあります。
昔から蓬(よもぎ)は人間の身近な植物としてかかわっていて歴史をかんじますね。
蔵王あすなろファームではそんな蓬(よもぎ)を販売しています。こんな話を頭に入れながら蓬(よもぎ)を頂くと少し違った味わいを得れるかもしれませんね。
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